Raspberry Pi zero がハングアップしていました。何が原因かはっきりしませんが、ハングアップは困るので、対策をとってみます。
Raspberry Pi OS には、 Wacthdog Timer というのがあらかじめ仕込んであるそうです。ただ、通常はこの機能が OFF になっています。 Wacthdog というのは、システムが一定間隔で生存確認を行い、生存確認が取れなかった場合にリスタートしてくれるというものです。 Wacthdog のシステム自体がダウンしてしまったら、当然リスタートもされないと思うのですが、システムのコア部分に組み込まれているので、よほどのことがない限り大丈夫でしょう。では設定していきます。
ブート・コンフィグに追記
$ sudo nano /boot/config.txt
ブート・パーティションにあるということからもわかる通り、システムのコア部分で起動するものですね。慎重に作業しましょう。次の1文を追記します。
dtparam=watchdog=on
蛇足ながら、 ON を OFF にすることで Wacthdog 機能が OFF になります。もちろん、最初にこの1文は入っていませんでしたから、 Wacthdog は OFF ですね。
初期設定する
カーネルモジュールの初期設定を行います。これもテキストの修正だけです。作業そのものは簡単ですが、スペルミスは Wacthdog の動作に影響しますので、慎重に行いましょう。
$ sudo nano /etc/modprobe.d/bcm2835-wdt.conf
このファイルは最初、存在していませんでした。新規作成ですね。もしあったら以前に Wacthdog を設定しているかもしれませんね。
options bcm2835_wdt heartbeat=14 nowayout=0
heartbeat=14 が設定時間になります。14秒ですね。ここは自分の設定時間でいいと思います。次の nowatout=0 は、 heartbeat (心拍)が止まったのを感知してからリスタートするまでの時間ですが、特別な理由がない限り0で良いですね。
Systemd の設定
次に、 systemd の設定です。これで最後になります。
$ sudo nano /etc/systemd/system.conf
この中にはすでに設定部分がコメントアウトされた形で書き込まれていますので、検索して見つけましょう。おそらく先頭に # が入った形でコメントアウトされていると思うので、 # を削除した上で上で設定した heartbeat (心拍)時間と一致させます。
#RuntimeWatchdogSec=0
↓
RuntimeWatchdogSec=14
動作確認
以上の設定が終わったら、 Raspberry Pi をリスタートさせます。再起動したら、次の1文を打ち込みます。
$ dmesg | grep bcm2835-wdt
私のシステムでは、
[ 2.816764] bcm2835-wdt bcm2835-wdt: Broadcom BCM2835 watchdog timer
という応答が帰ってきました。先頭部分の数字は変わります。何も応答が帰ってこない場合は、 Wacthdog が起動していないことが考えられます。スペルミスなどがないか、チェックしてください。実際にシステムをハングさせて見れば確実ですが、私怖くて出来ませんでした。 Wacthdog を信じることにします。
まとめ
私は、再起動が完了したらメールを飛ばすように設定しました。常にメールをチェックできるわけではないのですが、メールが来た時間から逆算してシステムがどうしてハングアップしてしまったのか推測できますね。
あえてここには書きませんが、システムをハングさせる方法はいくつかありますので、検索してください。 Raspberry Pi は現在、5台稼働していますので、それぞれに同様の設定をします。想定外のシステムストップがなくなると良いなぁ。
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