私の NAS システムである TrueNAS の使い方を紹介します。別に特にこれと言って特殊なことをしているわけではないんですけどね。
TrueNAS は FreeNAS からブランチしたものです。今でも FreeNASv11 はダウンロードできるはずですが、もう Update されないと思います。ホームページでも「 FreeNAS は TrueNAS CORE になったんだよ」とアナウンスされています。
使い勝手も変わっていませんし、 FreeNAS に特別な思い入れがあるという人以外、 TrueNAS CORE にするべきだと思います。
NAS そしてメディアコンバーターとして使ってます
TrueNAS をもちろん NAS として使っています。他のマシン (Windows10 やら Raspberry Pi など ) は全て TrueNAS を自動的にマウントするようにしていまして、ファイルのやりとりは TrueNAS のストレージを介して行っています。写真データを入れるところ。動画を入れるところ。ドキュメントを入れるところ。おおざっぱではありますが、フォルダ分けしてそこにデータを入れるようにしています。
TrueNAS は RAID5 で運用しています。パリティーを持たせて HDD が 1 台ダメになっても復帰できるようにしています。自動的に復帰できるように他の HDD と同じ容量の HDD をスペアドライブとして余分に持たせています。この辺柔軟に設計できるのがいいですね。
さて、それだけなら市販の NAS の方が高機能かもしれませんね。ちょっと変わった使い方として、メディアコンバーターとしての使い方をしているので紹介しますね。
動画って容量食いますよね
DVD をリッピングしたり、 YouTube をダウンロードしたりして動画をコレクションしているのですが、動画って容量食いますよね。再度エンコードすることで若干画像が悪化しますが、容量を格段に下げることができます。
サンプルを使って動画のサイズを下げてみます。 3,840×2160 という大きなサイズ (162.4MB) の動画コンテンツがあります。これを最新のコーデックである WebM に変換します。変換には ffmpeg を使いました。すると、 78.5MB と 48 %に圧縮できました。画像の劣化はほとんどありません。
若干画像が劣化することを我慢すれば、 ffmpeg のサポートしている hevc(H.265) を使うと、サイズは 20.3MB と元の動画から見ると 13 %にすることができました。
上記リンクは Dropbox の共有リンクを使ってます。ブラウザなどによってはサポートしてない場合があるので、ダウンロードして比較してもらうといいんじゃないかと思います。
で、 NAS の話です
動画コンテンツをダウンロードして、 NAS 上の特定のフォルダに入れる。そうすると NAS がそのコンテンツを再エンコードしてくれます。くれますって言うか、そんなふうに設定しました。
私の TrueNAS は PentiumG4400 を使ってます。 2 コア /2 スレッドですね。さほどパワーがあるわけではありません。しかし、そこはホームサーバー。私が仕事に行ったりしていれば、暇を持て余しているわけです。そこで、時間がかかる動画のエンコードをさせているというわけです。
TrueNAS には、自身のクローンを作ってその中でプログラムを走らせることができます。ジュエル ( 監獄 ) ですね。そして、ジュエルから NAS の特定のフォルダを共有することもできます。共有フォルダ以外にはジュエル内のプログラムはアクセスできませんので、必要なものだけを変換させることができるというわけですね。
便利なのは、このクローンは IP アドレスを独自にゲットできるので、ターミナルからクローンにアクセスできます。わざわざ TrueNAS にコンソールなどをつなげたりせずともできるんですね。
動画のエンコードはホント時間がかかります。でも、急ぐものでなければ、数日かかってもやってくれるのはありがたいです。
紹介だけで、内容については書いてませんが、今度また記事にしますね。
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