古くからの Mac ユーザーなら聞いたことがあるんじゃないかと思う BeOS 。そのオープンソース版である HAIKU を立ち上げてみました。
歴史なんてものは、私が語るべきではないのでウィキペディアのリンクを張っておきますね。「 Haiku ( オペレーティングシステム ) – Wikipedia 」「 BeOS – Wikipedia 」
さて使ってみての感想ですが、 1 つには大変軽快に動作するなぁという感想が 1 つ。そして、β版 ( 開発は続いているようですが、バージョンは上がっていませんね ) にしてはスムーズに動きます。ただ、コーデックの関係だと思いますが、 YouTube の動画はエラーになってみることができません。エラーになるとその要因がテキストファイルで保存され ( いわゆるログファイル ) 、それがちゃんと読めるような仕組みになっていたりします。 OS のインストール時に日本語を選ぶとちゃんと日本語になりますし、ログファイルは日本語表記で読めるような仕組みになっています。よくできています。
もちろん、じゃ使えるか? といわれれば、使うのは無理ですね。バイナリベースで使えるソフトがありません。テキストエディタやワープロもどき、動画再生ソフトなどはありますが、いわゆるオフィス系のソフトなどは望むべくもありません。「使っていて楽しい」というのが BeOS のコンセプトの1つだということですが、良くも悪くも Windows との差別化のために、インターフェイスが BeOS っぽくなってしまって使いづらいのは困ったものです。ウィンドウのタイトルバーはウィンドウの半分ぐらいの大きさで、その部分を Drag&Drop しないとウィンドウは動いてくれません。今となっては使いづらいですね。見た目の差別化といえば聞こえはいいですが、ちょっとねぇ。
今となっては過去の遺産といってもいい BeOS(HAIKU という名前ですが …) ですが、まるっきり1から書き起こされた OS であるということ。唯一無二の存在というような存在感。 Linux とは触った感じが違うなんとも言えない OS です。 Haiku Project からβ版がダウンロードできます。残念ながら Mac の Parallels ではフリーズしてしまって動きませんが、 USB メモリなどに書き込んで DOS/V マシンへ差し込めば、ライブ起動してくれます。
NextSTEP ではなく、 BeOS が MacOS になっていたかもしれないと考えると感慨深い思いでいじっていました。ホントに表面だけをいじっただけですが、ちょっと感動したりして。
子供は空を飛ぶ鳥である。気が向けば飛んでくるし、気に入らなければ飛んでいってしまう。
ツルゲーネフ
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