これまで、このブログでは FreeNAS というソフトのバージョンを追いかけてきました。ブログを更新しなくなってこの FreeNAS も様変わりしました。ちょっと経緯を書いてみます。
FreeNAS というのは、「 iXsystems, Inc. 」という会社が公開している NAS を作る為の OS です。正確には OS という言い方は違うのですけど、それは後ほど述べます。で、今年に入って、 FreeNAS はこれ以上バージョンアップしない。今後は TrueNAS に開発を一本化する。とアナウンスされました。 TrueNAS というのは、先に出た iXsystems が法人向けに FreeNAS を売っていくための OS です。
何でも、法人向けに営業に行くと、 FreeNAS の Free という言葉が法人には受けが悪かったのだそうです。 Free っていろんな意味がありますからね。わからないではないです。そこで、 FreeNAS は見限って、 TrueNAS という名前でやっていくとそういうことでした(かなりはしょったので、ちょっと細かいところは違うんですけどね)。
iXsystems さんは、これまで、 FreeNAS を無償で公開していました。私もそれを利用させてもらっていたんですが、 TrueNAS になって法人向けのソリューションになったことで、フリーなソリューションがなくなってしまうのかというと、ちゃんと残してくれました。それが、 TrueNAS CORE です。 TrueNAS CORE+ 専用ハード+サポートが TrueNAS と言うことになるのかしら。バージョンアップのタイミングが違うので、これも厳密には違うんですね。
さて、先ほど OS とは違うと書きました。インストールすると、 Web ブラウザ経由で細かい設定をします。この辺、最近の NAS と同じですね。 TrueNAS CORE の場合は、通常の PC にインストールして使います。ちょっと古くなった WindowsPC にハードディスク追加して、それを NAS 化出来るんですね。
実は、 FreeNAS も TrueNAS もベースになっているのは、 FreeBSD という UNIX/Linux です。そこに様々なソフトを付け加えて、 NAS 専用の高機能ソフトに仕上げてるんですね。 iXsystems は専用ハードも作っています。これが、かっこよくて欲しいのですが、日本には販路がありません。あっても売れないだろうな。マニアックすぎると思いますから。
そんなこんなで、 FreeNAS から TrueNAS CORE に変わりました。バージョンアップのタイミングですね。私もこれまで FreeNAS で運用していたシステムを TrueNAS に切り替えました。サクッと切り替えてしまったので、その手順なんかは忘れてしまいましたが、簡単でした。 FreeNAS もバージョンアップしなければ、使えます。使えますが、バージョンアップがありませんから、やっぱり TrueNAS CORE に切り替えた方がいいと思います。
NAS というと、もっと簡単なものがたくさん出ていますから、わざわざいろんな手順を踏まなければならない TrueNAS に切り替えましょうとは言えません。物好きな人は一緒に切り替えて楽しみましょう。
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