Apple のデベロッパーイベント WWDC22 が先日から始まっています。基調講演が行われましたね。新しい API に関する発表と M2 MacBook Air/Pro の発表がありました。外に出歩くことがめっきり減ってしまって、ブック型のパソコンに関しては触手が動かなかったのですが、 M2 は順調な進化という感じでした。
iOS と iPadOS 、 macOS だんだん近くなってきている
それぞれ別物だといって分けたはずですけど、それぞれがだんだん近寄ってきている気がしますね。基調講演でも三つの OS に共通な API もたくさんありました。印象的だったのは、ステージマネージャーという機能。 iPadOS でも使えるということでウィンドウが重なり合うような、これまでの iPadOS では実現できなかったマルチタスクが実現されるようです。
iPadOS がだんだん macOS に近づいてきているというか、 macOS が iPadOS にすり寄ってきているのか両者の境が次第になくなってきている気がします。画面の大きさが違うので、 iOS の立場は少し違うかもしれませんが、 API が共通ということで、一つのコンパイルで iOS と macOS のアプリを作ることができるようになってきてますね。使う方からすれば非常に面白くなってきたな。という印象です。
ただ、 Windows のようにデスクトップでペンを使うことができる。というところまでは Apple としてもまだ踏み込んではいないですね。そのうち ApplePencil に対応した MacBook/iMac が出てくるのかもしれません。
M2 プロセッサ
M1 プロセッサを自分のところで作り始めて(製造しているのは他社ですが)、当然進化させることを求められてくると思うわけですが、今回発表された M2 プロセッサは順調な進化だと思います。 Intel のプロセッサだと、 TDP が 200W を超えるものも少なくありません。それに対して、 M シリーズでは低消費電力での高性能を売りにしています。だからファンレスの MacBook Air を製造できているわけですね。性能アップは今回 GPU 強化と製造プロセスの 5nm 化で作っているという感じがしました。いろんなベンチマークが出ていましたが、 M1 プロセッサに対して M2 プロセッサは 30 %程度性能が上がっている(消費電力は変わらない?)と見ました。
M2 MacBook Air/Pro も発売がアナウンスされましたが、 Air の方はファンレスです。高負荷をずっとかけ続けるような用途には Pro が向くんだろうと思いますが、一般的な用途では Air で必要十分だと感じました。もっとも、私が思っていたほど両者の価格差がありませんので、迷うんじゃないかな。
さて、 M2 MAX/Ultra がいつ登場するのか。来年頭ぐらいかな。
cooperation 連携
仕事で Mac を使っているわけではありませんし、連携したり協同作業をしたりすることがないのです。今回は度々連携機能が基調講演で語られました。そういう用途に向かっていこうとしているんでしょうね。その割に、 Apple 自体が作っている Pro 向けのアプリケーション (Logic Pro ・ Final Cut Pro) では、連携機能ないんですよね。そろそろあってしかるべきだと思うんですけどね。
何かのイベントで写された写真は、複数の人のカメラに収められている。という Apple の主張はもっともでしたね。その答えとして iCloud 写真共有ライブラリを提案しているんですが、どうせなら Airdrop 機能を使って近隣の ( 許可された ) 人と iCloud を使わずに直接やりとりするような仕組みの方がよかったのかもなぁ。などと思いながら見ていました。 iCloud 写真共有ライブラリだと、編集までできちゃうんですよね。勝手に編集されちゃうより、元データが欲しいよね。少なくとも私は。
ステージマネージャーはいいなぁ。私はウィンドウをたくさん開くのがイヤで、都度都度閉じてしまう人なのですが、ステージマネージャーなら開いておくかもしれませんね。 macOS Ventura 楽しみです。
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