TrueNAS SCALE の使い方 ( 令和 4 年版 )

用途を別にした TrueNAS サーバーを 2 台使っています。両方とも Core ではなく、 SCALE にしました。どんなふうに使っているのか書いてみたいと思います。

i7-6700 の SCALE

2 つのマシンの構成はかなり違うので、自ずと使い方も変わってきます。 i7-6700 は仮想環境と Docker イメージによるオフィシャルアプリを動作させています。全体の平均負荷は 70 %未満と言ったところです。

アプリケーションには qBittorrent を動かしています。お世話になっている Ubuntu の ISO イメージ等をシェアしているんですが、よくできていて動作させてもさせなくても平均負荷の値は変わりません。もうひとつぐらい動作させてもいいかもしれません。 VM では Linux を動かす環境そのものを動作せているだけあって、ちょっと負荷をかけると NAS の平均負荷が如実に変わってきます。

VM 環境には Windows10 もインストールしてあります。実行速度という点においては実用にはほど遠いのですが、 Windows10 の中の方をいじろうと思ってインストールしているので、まぁ速度には目をつぶれます。こちらは iMac からリモートデスクトップトップで接続しています。

VM もアプリケーション (Docker) も気軽にインストールしたり削除したりできるので、今後増やしたり減らしたりするかもしれません。マシンパワーにはまだ余裕があるので、遊べますね。

Pentium G440 の SCALE

こちらにも VM 環境で Ubuntu をインストールしています。 i7 と違って、マシンパワーにそれほど余裕がないので、アプリケーションはインストールしていません。 NAS としては全く問題なく動いています。

平均負荷としては 70 %未満こちらも i7 と同程度ですが、スレッドの片方が 100 %、もう片方が 10 %未満となっています。 2 つのスレッドを交互に使っている感じですね。 CPU 温度は 30 ℃未満。 NAS としては 2.5G イーサーネットをドライブしているものの特別なことはさせていないので、 NAS 専用の状態ですね。

VM で動かしている Ubuntu は動画のエンコードをさせています。 h.264 でエンコードした動画を h.265 で再エンコードして容量を稼いでいます。多少画像に劣化が生じる可能性がありますが、私の目が鈍感なのでわかりません。特定のフォルダに動画を放り込むことで Pentium の SCALE が自動検知してエンコードを行うようにしてあります。

TrueNAS SCALE の良いところ

Debian をベースにしているため、 FreeBSD ベースの Core に比べると自由度が高いというのがいいですね。 Core は厳格な FreeBSD の性格を受け継いでいて、強固なのはいいのですが自由度があまり高くありません。 NAS として使う分には Core をオススメするのですが、 SCALE はいじり回そうとするとそれに答えてくれるのがいいですね。私自身、 Debian の系譜である Ubuntu をメインに使っているので、いじりやすいというのがありますね。

まだリリースされて1年に満たない (2022 年 12 月 4 日現在 ) ので、脆弱性とか安定性を評価するのはちと早いと思いますが、個人的には十分安定していると思っています。基本が NAS なので、おまけの部分 (VM とかアプリケーションとか ) は自分で楽しもうと思っている人が手を出す領域ですね。

悪いところも考えてみたのですが、あまり思い浮かびません。実にいいソリューションだと思います。個人利用においてはサポートがコミュニティのみと言うことで不安に感じる方もいらっしゃると思いますが、それ以外は問題ないと思います。これから NAS を自分のマシンで動かそうと思っている人にとっては、オススメできるソフトウェアですね。


私の知識が曖昧なせいで、仮想環境において自分自身の NAS 領域へのアクセスができないでいます。 i7 上の VM から i7 がドライブしている NAS にアクセスできないんですよね。それがちょっと面白くない。

投稿者プロフィール

kaizawa
kaizawaブロガー
新潟県在住。1964年生まれ、東京オリンピックの年ですね。
突然燃え上がったり、鎮火したり興味の波が激しいので注意が必要です。
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